📘 KNOW-HOW #007 | 新しい相続のかたち

子どもにNISA口座を残す
50歳父が考える「新しい相続」の形

2026年4月29日公開 | kogane
子どもにNISA口座を残す|50歳父が考える新しい相続の形

私には、大学2回生の娘と中学2年の娘がいます。

ある日、ふと思いました。
「私が65歳・75歳..になったとき、娘たちに何を残せるんだろう」と。
答えは、現金じゃなくて"仕組み"かもしれない。
50歳の父が考える、新しいかたちの相続の話を書きます。

「現金で残す」より「運用済みの資産」を残したい

昭和の相続は、「現金と土地」でした。
が、令和の相続は、それだけでは弱いと感じています。

理由はシンプル。
現金は、時間とともに価値が目減りするからです。

過去30年で起きたこと

100万円の購買力が
約80万円相当に
物価上昇によるインフレ目減り(総務省統計をもとに概算)

親世代の30年間で、これだけ目減りしている。
私の娘たちが私から相続を受け取るのは、たぶん30〜40年後。
そのとき、現金1,000万円は 500〜700万円相当の価値になっているかもしれません。

だから私は、こう思いました。
「現金を残すより、増えていく仕組みを残したい」

大事な前提:NISA口座そのものは"相続できない"

⚠️ 制度上の落とし穴

NISA口座は「個人専用」。親が亡くなった時点で、その口座にある株や投信は 相続人の課税口座に移されます。非課税のまま受け継ぐことはできません

ここを誤解している人が、本当に多い。
私も最初は 「NISAごと相続させればいいんでしょ」と思っていました。

が、実際は違う。
親のNISAは 親が亡くなった瞬間に解約扱いになります。
中身(株式・投信)は 相続人の課税口座に移されて、そこから売却すると 税金がかかる

なので「NISA口座そのものを残す」というのは、厳密には不可能。
が、NISAで増やした資産を、別のかたちで子どもに引き継ぐことはできます。

では、どうやって子どもに「仕組み」を残すか(3つの方法)

METHOD 1

子どもが18歳になったら、新NISA口座を開設してもらう

新NISAは 18歳以上から開設可能。私は娘が18歳になったタイミングで、「自分専用のNISA口座」を作るのを手伝うのがいいと考えています。子ども本人の口座なので、相続税の心配なし。うちの長女(19歳)はすでに運用開始済み。早めに「自分の非課税枠を持つ」体験をさせるのが効きます。

METHOD 2

親の運用資産→相続→子の新NISAに「移す」

親が65歳〜80歳までNISAで運用し続けた資産を、相続後に子どもが 自分のNISA口座で新規買付し直す方法。一度課税口座を経由しますが、その後の運用益は 子どもの非課税枠で守れます。長期目線で見ると、これが一番大きい。

METHOD 3

"教育費"を浮かせて、子が自分で投資する種銭にする

私は「奨学金」を借りる前提で大学に行かせるのではなく、親が出せる範囲で出す方針にしています。それで娘が社会人になったとき、奨学金返済に追われない=毎月3万円を投資に回せる。これが、目に見えない最大のプレゼントだと思っています。

kogane家でやっていること(今のリアル)

正直に書きます。

私自身、まだ完璧にやれているわけじゃありません。
が、「2世代の資産形成」を意識し始めて、こんなことをやっています。

取り組み状況
長女(大学2年・19歳)の新NISA口座運用開始済み。すでに非課税枠で積立中
次女(中2)の金融教育家計簿アプリで「お金の流れ」を一緒に見る
私の老後資金5,000万円目標。残り15年で積み上げ中
遺言書の準備作成済み。資産の詳細を書き出して妻に手渡し済み

特に意識しているのは、「お金の話を、家族でタブーにしない」こと。
昭和の家庭では、お金の話は あまり食卓で出ない話題でした。
が、これからの時代は 「家族で経済の話ができる関係性」こそ最強の財産だと思っています。

お金よりも、本当は"これ"を残したい

お金は使えば消える。
が、運用の知性は、人生の伴走者になる。

これが、私が 「新しい相続」と呼んでいる考え方です。

たとえば、私が娘たちに残したい "知性" は、3つあります。

これらは、言葉で教えるんじゃなく、私が背中で見せるもの。
だから、kogane5000で 15年の数字を全公開しているんです。
娘たちが30代・40代になったとき、「父の連載」が、もしかしたら教科書になるかもしれない。

まとめ:50代の父にとって、相続は"今"始まる

要点を整理します。

50代の父にとって、相続は "亡くなったあと"の話じゃなく、"今"始まる話
私自身、ここから15年で、5,000万円という具体的な数字と、運用の体験談を、娘たちに渡せる準備をしていきます。

あなたなら、子どもに何を残したいですか?
現金、それとも、仕組み?
答えは人それぞれ。が、考え始めるのに早すぎることはないです。
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