私には、大学2回生の娘と中学2年の娘がいます。
ある日、ふと思いました。
「私が65歳・75歳..になったとき、娘たちに何を残せるんだろう」と。
答えは、現金じゃなくて"仕組み"かもしれない。
50歳の父が考える、新しいかたちの相続の話を書きます。
「現金で残す」より「運用済みの資産」を残したい
昭和の相続は、「現金と土地」でした。
が、令和の相続は、それだけでは弱いと感じています。
理由はシンプル。
現金は、時間とともに価値が目減りするからです。
過去30年で起きたこと
約80万円相当に
親世代の30年間で、これだけ目減りしている。
私の娘たちが私から相続を受け取るのは、たぶん30〜40年後。
そのとき、現金1,000万円は 500〜700万円相当の価値になっているかもしれません。
だから私は、こう思いました。
「現金を残すより、増えていく仕組みを残したい」
大事な前提:NISA口座そのものは"相続できない"
NISA口座は「個人専用」。親が亡くなった時点で、その口座にある株や投信は 相続人の課税口座に移されます。非課税のまま受け継ぐことはできません。
ここを誤解している人が、本当に多い。
私も最初は 「NISAごと相続させればいいんでしょ」と思っていました。
が、実際は違う。
親のNISAは 親が亡くなった瞬間に解約扱いになります。
中身(株式・投信)は 相続人の課税口座に移されて、そこから売却すると 税金がかかる。
なので「NISA口座そのものを残す」というのは、厳密には不可能。
が、NISAで増やした資産を、別のかたちで子どもに引き継ぐことはできます。
では、どうやって子どもに「仕組み」を残すか(3つの方法)
子どもが18歳になったら、新NISA口座を開設してもらう
新NISAは 18歳以上から開設可能。私は娘が18歳になったタイミングで、「自分専用のNISA口座」を作るのを手伝うのがいいと考えています。子ども本人の口座なので、相続税の心配なし。うちの長女(19歳)はすでに運用開始済み。早めに「自分の非課税枠を持つ」体験をさせるのが効きます。
親の運用資産→相続→子の新NISAに「移す」
親が65歳〜80歳までNISAで運用し続けた資産を、相続後に子どもが 自分のNISA口座で新規買付し直す方法。一度課税口座を経由しますが、その後の運用益は 子どもの非課税枠で守れます。長期目線で見ると、これが一番大きい。
"教育費"を浮かせて、子が自分で投資する種銭にする
私は「奨学金」を借りる前提で大学に行かせるのではなく、親が出せる範囲で出す方針にしています。それで娘が社会人になったとき、奨学金返済に追われない=毎月3万円を投資に回せる。これが、目に見えない最大のプレゼントだと思っています。
kogane家でやっていること(今のリアル)
正直に書きます。
私自身、まだ完璧にやれているわけじゃありません。
が、「2世代の資産形成」を意識し始めて、こんなことをやっています。
| 取り組み | 状況 |
|---|---|
| 長女(大学2年・19歳)の新NISA口座 | 運用開始済み。すでに非課税枠で積立中 |
| 次女(中2)の金融教育 | 家計簿アプリで「お金の流れ」を一緒に見る |
| 私の老後資金 | 5,000万円目標。残り15年で積み上げ中 |
| 遺言書の準備 | 作成済み。資産の詳細を書き出して妻に手渡し済み |
特に意識しているのは、「お金の話を、家族でタブーにしない」こと。
昭和の家庭では、お金の話は あまり食卓で出ない話題でした。
が、これからの時代は 「家族で経済の話ができる関係性」こそ最強の財産だと思っています。
お金よりも、本当は"これ"を残したい
お金は使えば消える。
が、運用の知性は、人生の伴走者になる。
これが、私が 「新しい相続」と呼んでいる考え方です。
たとえば、私が娘たちに残したい "知性" は、3つあります。
- 長期インデックス投資の威力:15年積み立てればほぼ勝てる、という統計の理解
- 毎月の貯蓄率という考え方:いくら稼いでも残らなければ意味がない
- "複利"を体感している経験:父が5年で+200万円を実際に作れた、という事実
これらは、言葉で教えるんじゃなく、私が背中で見せるもの。
だから、kogane5000で 15年の数字を全公開しているんです。
娘たちが30代・40代になったとき、「父の連載」が、もしかしたら教科書になるかもしれない。
まとめ:50代の父にとって、相続は"今"始まる
要点を整理します。
- ① 現金より仕組みを残す:インフレを考えると、運用資産のほうが価値が保てる
- ② NISA口座そのものは相続できない:制度の正しい理解が大前提
- ③ 子どもの新NISAを早めに開設:18歳から自分の非課税枠を持たせる
- ④ 教育費を浮かせるのも"見えない相続":奨学金返済の負担をなくす
- ⑤ 本当に残すべきは「運用の知性」:実体験こそが最高の教科書
50代の父にとって、相続は "亡くなったあと"の話じゃなく、"今"始まる話。
私自身、ここから15年で、5,000万円という具体的な数字と、運用の体験談を、娘たちに渡せる準備をしていきます。
あなたなら、子どもに何を残したいですか?
現金、それとも、仕組み?
答えは人それぞれ。が、考え始めるのに早すぎることはないです。